リファレンスチェックとは?

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中途採用する際には、採用を検討している求職者が実際にはどのような人材なのか知りたいと考えるでしょう。

そこでおすすめなのが、リファレンスチェックです。

リファレンスチェックとは、中途で求職者を採用する際に対象の人材を調査することを指します。

書類や面接以外でも応募者について詳しく理解できるので、非常に有効な手段です。


本記事では、リファレンスチェックとは何か、実際に調査する際のポイントや調査を行うメリットなどを紹介します。



リファレンスチェックとは、中途採用の際に採用を予定している求職者の前職の職場に問い合わせ、勤務状況やどのような人物なのかを確認することです。リファレンスとは「参照」という意味で、求職者に関する経歴や人物について情報を参照することを指します。


具体的には、人事担当者が前職の職場に直接電話して聞き取ったり書面で確認する方法や、外部の専門業者に委託してヒアリングしてもらう方法の2パターンが通常です。


ネガティブな調査と思う方も多いですが、必ずしもそうではありません。

対象者の長所を正しく把握できることも確かです。


日本におけるリファレンスチェックの認知率は全体の84%、そのうち日系企業は73%、外資系企業は93%というデータがあります。

実施率は日系企業は約23%、外資系企業は約58%です。

日本ではまだまだ実施率が低いですが、当たり前となるのもそう遠くなのかもしれません。


調べたい求職者の前職の職場に問い合わせた際に、何を聞けば効率良く求職者について調査できるのか知りたい人も多いでしょう。

そこでリファレンスチェックで質問すべきことについて例を挙げていきますので、ぜひ参考にしてください。


<リファレンスチェックでの求職者に関する主な質問内容>

・勤務期間、役職、職務内容

・以前の勤務先

・コミュニケーション能力

・上司や部下との人間関係

・遅刻や欠勤の有無

・勤務態度

・仕事の実績や成果

・仕事で問題が発生した際の対応

・仕事の効率性

・リーダーシップの有無


基本的にはこれらの内容を一通り確認すると、応募者について詳しく理解できるはずです。

また、場合に応じて知りたいことや質問を追加してください。

確認したいことはあらかじめまとめておき、時間をなるべく短くして完了できるように準備しましょう。


類似したものに、「素行調査」と「前職調査」があります。

「素行調査」や「前職調査」では勤務態度に問題がないか、経歴に偽りはないか、前科や金銭トラブルなどがないかを確認します。

これらの点が、仕事の実績やコミュニケーション能力や人柄などを確認するリファレンスチェックとは異なります。


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リファレンスチェックを行うことによる企業側のメリットを見ていきましょう。



【経歴・スキルの詐称がないか確認できる】

実際に前職に問い合わせれば、求職者が提出した書類に書かれた経歴やスキルが本当かどうかを確認できます。書類で自己申告した経歴やスキルを鵜呑みにするのではなく、一緒に働いていた人に事実を確認すれば信頼度が一気に上がるでしょう。


【前職での勤務態度・トラブルの有無を確認できる】

求職者が自ら前職での勤務態度の悪さやトラブルの多さを申告することは考えづらいので、前職の職場に直接確認することは場合によっては大きなメリットになります。トラブルの有無を確認しておけば、問題を起こす恐れのある人材を採用せずに済むでしょう。


【書類や面接でわからなかった長所・短所がわかる】

書類や面接でわからなかった求職者の長所・短所を、前職で一緒に働いていた人の意見から聞き取ることができます。ただし、リファレンス先の担当者の主観が混じる可能性もありますので、冷静に事実を確認する点が大事です。


【選考を効率化できる】

前職で一緒に働いていた人から求職者の確かな情報を聞き出せるため、求職者の人物像を明確に知ることが可能です。その結果、スムーズに求職者の情報を得られるため、選考作業も効率化します。


【離職率の改善につながる】

求職者の正確な情報を得られるため、自社に合った人材を採用しやすくなります。その結果、求職者側としても自分に合った職場で働けるため、離職率が下がる効果も期待できます。


スーツを着た男性

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リファレンスチェックを行うことによる応募者側のメリットを見ていきましょう。



【企業とのミスマッチを減らせる】

リファレンスチェックを行えば求職者の詳細な面まで見て選んでもらえるので、社風や企業理念、仕事内容に合った職場に転職できる可能性が高まります。そのため、企業側と応募側のミスマッチが減るという大きなメリットにつながるでしょう。


【早期活躍・働きやすさ向上につながる】

求職者の実際の働き方や活躍内容を見て採用を決めるため、転職後すぐに活躍できたり働きやすい職場に配属できたりするなどのメリットもあります。


【自分のアピールポイントが増える可能性もある】

書類や面接などでアピールしたポイント以外にも、前職の担当者から他のアピールポイントが出てくる場合もあります。自分が気づいていない自分の長所や、担当者が良いと思っていた部分などが出てくる可能性も十分あるでしょう。


【リファレンスチェックの方法】

企業がリファレンスチェックを行う際の具体的な方法について説明します。


なお、リファレンスチェックを行う際の大前提として、応募者にチェックを行うことを説明する必要があります。個人情報保護の観点から、応募者の同意なしにリファレンスチェックを行うことは違法なので注意しましょう。


【応募者にリファレンス先の紹介を求める】

応募者に直接リファレンス先を紹介してもらう方法があります。応募者にリファレンスチェックを行うことを説明した後、リファレンス先を紹介してもらいます。担当者と日程や場所、方法などを調整してから、リファレンスチェックを行います。


【企業がリファレンス先を探す】

企業側が直接リファレンス先を探す際にも、応募者に説明した後にリファレンスチェックを行います。直接前職の職場に問い合わせてリファレンスチェックの依頼をしましょう。


ダイアグラム, 設計図

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リファレンスチェックを行う際の注意点について説明します。


【応募者の同意なしに行うと違法になる】

応募者の同意なしにリファレンスチェックを行うことは、個人情報保護の観点から違法です。必ず事前に本人に確認しましょう。


リファレンス先から拒否される場合もある】

ヒアリングする人によっては、リファレンスチェックを拒否される場合もあります。その際には、上司や同僚、部下など複数のリファレンス先に当たってみましょう。


【同意があれば何でも聞いていいというわけではない】

応募者からリファレンスチェックの同意を得たと言っても、何を聞いても良いわけではありません。例えば、宗教や指示している政党、思想や信条に関わること、家族の職業など直接仕事に関係のないことについて聞くことは避けましょう。


【丁寧な対応をする】

リファレンス先はこれから一緒に働く可能性がある応募者の関係先です。また、自社が今後関わることになる可能性もありますので、丁寧な対応を心がけましょう。


【内定取り消しには合理的な理由が必要】

リファレンスチェックの後に内定を取り消す場合には、合理的な理由が必要です。応募者にきちんと取り消しの理由を説明しましょう。


本記事では、リファレンスチェックとは何か、チェックを行う企業側と応募側のそれぞれのメリット、チェックを行う際の注意点について解説しました。


リファレンスチェックは応募者について詳しく知ることが可能な手段なので、中途採用活動には極めて有効です。

しかし、リファレンスチェックを行う際に何を聞けば良いのかわからない、リファレンス先を探すのが難しい、調査をするのに人手が足らないといったケースも多く、外部へ委託する企業も多くあります。


外部への依頼の場合、探偵会社へ依頼する事が可能です。

リファレンス先へポイントを押さえた的確な調査を行い、報告してくれます。

リファレンスチェックを相談するなら法人調査を得意とした

ガルエージェンシー新横浜に相談してみてはいかがでしょうか?


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